銘柄によって風味や香りが違う!コーヒーの種類について知ろう

■コーヒーの種類を知ることは重要

コーヒーについてあまり知らない方の中には、種類によってそれほど違いがないと考えている方もいるでしょう。しかし、コーヒーの風味は種類によって大きく異なります。同じコーヒーという飲み物ですが、人によって好みがあるのです。

自分の好みのコーヒーを発見するためにも、種類の違いとそれぞれの特徴について理解しておきましょう。主に、銘柄の違いと焙煎の違いがあります。

■コーヒーの代表的な銘柄とその特徴

コーヒーの銘柄は、主に産地やその地方の山・港の名前によって決められています。

1つ目は、タンザニアで生産されている「キリマンジャロ」です。キリマンジャロというのは山の名前で、標高2,000m付近で収穫されたコーヒーにこの名前が付けられています。その特徴は、酸味やコクが強くて、甘い香りがすることです。酸味が強いコーヒーが好きな方にぴったりでしょう。

2つ目は「ブラジル」です。ブラジルでは非常に多くのコーヒー豆が栽培されています。そんなブラジルの特徴は、全体的なバランスが良いことです。酸味と苦みのバランスが良いため、コーヒーをあまり飲んだことがない方でも飲みやすいでしょう。クセがなく、万人受けしやすいと言えるのではないでしょうか。また、焙煎の具合によって風味に変化が付けられるため、ブレンドのベースとしてもよく使用されます。

3つ目は、ジャマイカで生産されている「ブルーマウンテン」です。ブル-マウンテン山脈の一部の地域で作られています。その特徴は、全ての銘柄の良さを兼ね備えたような風味です。苦味と甘味、酸味とコクのバランスが抜群で、「コーヒーの王様」と言われるほどです。

4つ目は、「コロンビア」です。コロンビアは、世界でも有数のコーヒー生産量を誇る国として知られています。風味の特徴は、きりっとしていてクセが少ないことです。コクが強すぎないため、飲みやすいと感じる方は多いでしょう。フルーティーさもあり、上品な味わいのコーヒーが飲みたい方におすすめです。

5つ目は、イエメンやエチオピアで生産されている「モカ」です。コーヒーの銘柄としては世界最古という説がありますが、欠点豆が多いという特徴もあります。飲む際には、欠点豆を取り除く必要があるでしょう。風味の特徴は、フルーティな香りや酸味が楽しめることです。他の銘柄とは違う、独特な香りに惹かれる方は少なくありません。

■焙煎によって異なる種類

コーヒーには3段階の焙煎度があり、それぞれの段階で風味が変わります。

1段階目は、「ライトロースト」と「シナモンロースト」の浅炒りです。香りやコクが浅いため、飲むことにはあまり適していません。

2段階目は、「ミディアムロースト」と「ハイロースト」の中炒りです。軽い味わいが楽しめて、家庭用や飲食店でのコーヒーに多く使用されています。

3段階目は、「シティロースト」と「フルシティロースト」、「フレンチロースト」、そして「イタリアンロースト」の深炒りです。濃厚で、苦味が強いという特徴があります。ミルクやクリームを加えたアレンジメニューに使用されます。