沖縄コーヒーの魅力を伝える沖縄コーヒーサミット

沖縄コーヒーとは?

コーヒー豆と言えばブラジル、ベトナム、コロンビアなどの外国のイメージを持つ人が多いようですが、実は沖縄県でもコーヒー豆の栽培が行われています。沖縄でのコーヒー栽培は100年ほど前から始まっていましたが、以前は趣味としての栽培が多く、販売されるようになってきたのは最近のことです。

沖縄では現在30軒以上のコーヒー豆生産農家がいます。沖縄で栽培された豆は「沖縄コーヒー」と呼ばれ、しっかりした酸味と豊かな風味が特徴です。

サミットで学ぶ沖縄コーヒー

そんな沖縄で令和2年2月16日に「沖縄コーヒーサミット2020in琉大」という興味深いイベントが開催されました。会場は国立琉球大学で、イベントのテーマは「沖縄コーヒーの可能性と魅力を世界に発信!」、イベント当日は開場前から多くの人が駆け付け、開場時間が前倒しになる程の大盛況ぶりでした。

「沖縄コーヒーサミット2020in琉大」は、大きく分けて5つのプログラムで構成されていました。

1つ目のプログラムは生産者会議です。沖縄、台湾で実際にコーヒー豆を栽培している方や沖縄コーヒー協会による講演が行われました。アジアでコーヒーを生産している主要国のコーヒー栽培についてや諸事情について、引きこもりニートとコーヒーの関係についてなど、講演の内容は多岐にわたりました。コーヒー豆生産農家の方だけでなく、コーヒー関連のお店の方やコーヒー好きの方など、多くの方々が真剣に耳を傾ける姿を見ることができました。

2つ目は、トークライブです。コーヒー豆生産農家の方から、コーヒー豆栽培にまつわる苦労話や自ら試行錯誤して作り出したコーヒーづくりの秘話などについて聞くことができました。

3つ目はおいしい淹れ方教室です。講師は那覇にある「THE CORNER COFFEE & BEANS」のバリスタ・末吉翔伍さんで、その丁寧な淹れ方を学ぼうと参加する方で大賑わいでした。

サミットで販売していたもの

4つ目は沖縄コーヒーの植木市です。コーヒー豆生産農家が育てたコーヒーの苗木や種がサミット特別価格で販売され、大盛況でした。植木市は生産農家とお客さんが直接交流できる機会となり、栽培の方法やコーヒー豆生産農家についての質問するお客さんの姿も多く見受けられました。

そして、5つ目は沖縄ミニコーヒーフェスティバル&ミニカフェマルシェです。ここでは焙煎工房ゆうばんたコーヒー、NPO法人ウヤギー沖縄、THE CORNER、宮出珈琲園、fisherman’s coffeeなど、多くのコーヒーショップが出店していました。各店自慢の沖縄コーヒーや世界各国のコーヒーを楽しむことができました。また、コーヒー豆やコーヒーリーフ茶、コーヒーに合うスイーツ、コーヒーの書籍など、コーヒーに関する様々なものが販売されました。

知っているようで知らないコーヒーについて学ぶことで、普段何気なく飲んでいるコーヒーが特別なものとなるようです。