世界遺産で楽しむコーヒーイベント

高野山とふもとのコーヒーイベント

和歌山県伊都郡にある世界遺産・高野山とそのふもとで行われているコーヒーイベントがあります。その名も「高野山とふもとジャパンフェスティバル」です。このイベントでは電車に乗って高野山とその周辺を巡り、自然豊かな景色を堪能しながら、おいしいコーヒーの飲み比べをすることができます。2020年度は11月20日~22日の3日間にわたり、開催されました。

会場は南海高野線 橋本駅~高野山駅までの11駅の区間で、それぞれの駅構内や駅から近い場所に出店しています。中には厳島神社や八坂神社の境内、旧白藤小学校など、普段なかなかコーヒーを飲めないような場所が会場となっている場合もあります。2020年に出店していたのは、地元和歌山県橋本にある喫茶てまり、大阪府東淀川の喫茶水鯨、三重県松坂市のサンパチ珈琲焙煎店など、全国各地のコーヒー店19店舗です。各店が提供するコーヒーには共通のテーマが設けられており、その時のテーマは「現代の参詣道」でした。各店試行錯誤して辿り着いた自信作のコーヒーを販売しています。

イベント期間中は、会場となっている11区間の1日フリー乗車券を大人500円、小児200円という大変お得な価格で購入することができ、コーヒーと一緒に美しい紅葉や自然を楽しむこともできます。併せて、コーヒー店が自信をもって選んだコーヒー豆、焼き菓子、パン、軽食も販売されています。こちらも多くの人が買い求め、売り切れ続出しています。

パンフレットに想いを寄せて

受付で配布されているパンフレットには、出店しているコーヒー店やイベントに関することが載っています。出店者がコーヒー店を営むことになったきっかけについて、今回提供しているコーヒーの詳しい情報やおすすめの楽しみ方など、出店しているコーヒー店が自分たちの想いをお客さんに文字で伝えてくれています。イベント中はもちろん、帰宅後や時間が経過してからでも何度でも開いて読みたくなる、そんな本のようなパンフレットを目指して作成されています。

運命のコーヒーチケット!?

コーヒーの飲み比べには、コーヒーチケットを使います。コーヒーチケットは前売り3枚で1200円、当日1500円、追加3枚で1000円で、いずれも3日間通して使うことができます。このチケットのおもしろいところは、3枚のうち1枚は、運命のコーヒーチケットと呼ばれるチケットが含まれているという点です。ガチャガチャを引くとコーヒー店の名前が1つ書いてあり、そのお店でコーヒーを飲むことができるチケット、それが運命のコーヒーチケットです。ガチャガチャではお気に入りのコーヒー店の名前が出るかもしれませんし、全くお目当てでないコーヒー店の名前が出るかもしれません。しかし、そこから始まる新たなコーヒーとの出会いもあり、そのコーヒーとの出会いは、まさに運命なのです。高野山とふもとの美しさとコーヒーのおいしさの組み合わせは、イベント参加者の幸福感につながっていきます。