日本ではコーヒーと言えばドリップ式で淹れるのが大半ですが、コーヒーの本場イタリアやフランスでは、短時間で抽出するエスプレッソが愛されています。豆の旨みや風味がギュッと凝縮されたエスプレッソを家庭で淹れるなら、直火式エスプレッソメーカーを使ってみましょう。エスプレッソを淹れることができれば、フォームミルクを加えてカプチーノにしたり、アイスにかけてアフォガードにしたり、お湯を注いでアメリカーノにしたりと、さまざまなアレンジメニューが楽しめます。
直火式エスプレッソの特徴
カフェやレストランなどで使用する電気式のエスプレッソメーカーは便利ですが、お値段がかかりますし、場所も取ります。直火にかけることができる直火式なら、場所もとらず、リーズナブルな価格で購入できます。イタリアの一般家庭では、直火式のエスプレッソメーカーが一家に一台あると言われます。直火式のエスプレッソメーカーはマキネッタとも呼ばれます。コーヒー豆と水を入れて、火にかけるだけで簡単にエスプレッソが淹れられます。
直火式エスプレッソメーカーの使い方は?
サーバー、フィルターバスケット、ボイラーという3つの部品から成り立っています。使い方は意外と簡単で、ボイラーと呼ばれる底の部分に水を淹れます。フィルターバスケットに、コーヒーの粉をすりきり一杯入れます。粉を入れたらトントンとバスケットの底を軽くたたいて、粉の表面をならしてください。上からぎゅうぎゅうと押さえつける必要はありません。
ボイラーにフィルターバスケットをセットし、さらにサーバーをセットして、しっかり閉めます。火にかけて熱すると、蒸気圧により、抽出されたコーヒーがノズルを伝って、サーバーに上がります。コポコポいう音がしたら、火を止めて少し落ち着かせます。シューという音に変わったら、抽出できた合図です。
直火式エスプレッソメーカーは機能性で選ぶ
火にかけるだけで、特別な工程がいらない直火式エスプレッソメーカーは、ドリップ式やサイフォン式よりも簡単です。3つの部品だけで構成されているので、お手入れも簡単です。電気を使わないから故障もありません。ペーパードリップで淹れたコーヒーよりも濃厚で、大人の味わいを楽しむことができます。自宅でも楽しめますが、アウトドアでも活躍します。携帯式ガスバーナーにもかけられ、頑丈でコンパクトで持ち運びも便利、屋外で飲むコーヒーの味は格別です。
自宅だけで使うなら、IH対応を選ぶのもおすすめです。サイズ展開が豊富で、家族の人数によって選べます。日常使いするなら、3~4カップ用サイズを選ぶといいでしょう。1人暮らしの方なら1~2カップ用でもOKです。
エスプレッソは1杯が約50ccです。エスプレッソメーカーに限って言えば、大は小を兼ねるとはいかないので、普段飲む量を考えて購入しましょう。もし、大きめのサイズをチョイスしたいなら、減量フィルター付きを選びましょう。淹れる量が少ない時は粉を減らすことができます。