コーヒーの淹れ方と言ってもその種類はとても幅広く、人によってそのやり方も異なります。結局、どの淹れ方が一番美味しいのと聞かれたら、これという一つの答えを出すのは不可能でしょう。なぜなら、コーヒーにはいろんな種類の豆があり、焙煎度合いも異なり、抽出方法も器具もいくつもあるからです。極論を言ってしまえば、好みも人それぞれなので、どの淹れ方が一番美味しいと感じるかも人によって異なります。そのため、一番美味しい淹れ方を定義することはできないでしょう。しかし、一般的な方法でもいくつかのポイントを押さえておくだけで、美味しいコーヒーを淹れることができます。
1.ハンドドリップで淹れる
喫茶店などでマスターがコーヒーを淹れると言えば、多くの人がハンドドリップで淹れている姿を思い浮かべるかもしれません。日本では、ペーパードリップでのコーヒーの淹れ方が最もポピュラーだと言えるでしょう。 ハンドドリップでコーヒーを淹れるためには、ドリッパー、ポット、そしてコーヒーを受けるサーバーが必要です。1杯分のコーヒーを直接淹れるのであれば、サーバーの代わりに、カップに直接ドリッパーをセットすることもできます。 目分量や自分の感覚だと味に差が出てしまうため、豆の重さを測るスケールやお湯を注ぐタイミングを知るためのタイマーなどを使う人もいます。
2.ハンドドリップで淹れる際のポイント
ハンドドリップで淹れる時には、豆とお湯のバランスを考えることが大切です。基本的には、コーヒーの粉とお湯の割合が1対16になるようにすると、バランスが良いと言われます。しかし、濃いのが好きな人もいれば、スッキリとしたのが好きな人もいますし、豆の種類も違うので、自分の好みの量を知ることが大切です。そのために、スケールを使うことができます。 豆は挽きたてが美味しいです。細かく挽くと味がしっかりと出ますが、細かくしすぎると粉っぽくなってしまいます。逆に、粗く挽くと味があまり出ません。豆の挽き方も、自分の好みを知ることが大切です。 お湯は沸騰したものではない方が良いと言う人もいますが、基本的には高温の方がしっかりとコーヒーが抽出されます。
3.ペーパードリップの時に押さえておくと良い点
ペーパードリップでコーヒーを淹れる時には、湯通しを行うことで美味しくコーヒーを淹れることができます。湯通しとは、ペーパーをドリッパーにセットした時、豆を入れる前に、一度ペーパーをお湯で洗ってあげることです。この作業によって、ペーパーの臭いを落とし、かつ器具を温めることができます。サーバーに溜まったお湯は、忘れずに捨てましょう。 もう一つのポイントは、豆を蒸らすことです。最初に少しだけお湯を注ぎ、30秒ほど豆を蒸らします。この時に、お湯が粉全体に行きわたるようにドリッパーを少し回してあげると、均一に蒸らすことができます。 コーヒーの淹れ方は人それぞれですが、基本的なことをしっかりと押さえることは大切です。その上で、自分の好みの淹れ方を開発すると良いかもしれません。