健康にも良いコーヒーの効果

コーヒーに含まれる成分

コーヒーは、昔から薬用として考えられることもありました。9世紀の医学者の一人は、患者にコーヒーの前身と言われているバンカムと呼ばれる飲料を飲ませていました。その後も多くの医学者などにより報告がされています。19世紀に入ると、ドイツ人の医師が来日した際に自身の著書にコーヒーの健康への効果を掲載するなど推奨をしています。コーヒーには、さまざまな成分が含まれています。カフェインやポリフェノールが有名ですが、その他にもニコチン酸やクロロゲン酸など薬理の作用がある成分やタンニンなどの消臭や殺菌の効果があるとされるものまで多数の効用が含まれており、近年コーヒーの健康への作用に注目が集まっています。

 

成分の効果とは

コーヒーの成分の中でよく知られているものが、カフェインです。カフェインには覚醒という作用があり、集中力を高める効果があります。また、利尿の作用があり、老廃物を排出しやすくなる効果があります。その他にも、自律神経の働きを高める効果などもあります。

コーヒーといえばカフェインというイメージが強いですが、実はカフェイン以上にポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールには、コレステロールの酸化を抑える効果や、紫外線による肌へのダメージを保護する効果があるとされています。また、アントシアニンによる目の機能の改善やクルクミンにより肝臓を保護する作用なども報告されています。

 

健康への効果について

まず、コーヒーの効果で代表的なものが覚醒の作用です。コーヒーを飲むと眠気覚ましになると言われるのはこのためです。また、脳の働きを活性化させ記憶力や思考力を向上させる働きがあるとされています。さらには、運動能力を向上させる効果も確認されています。

 

医学的な面でもコーヒーに関する研究はすすんでおり、数多くのデータが報告されています。脂肪の燃焼を促進させ、肥満の防止をする作用や高血圧症を抑止する作用など生活習慣病などの病気をはじめ、心筋梗塞や脳梗塞および大腸がんの予防などの三大疾病を抑制する効果や、血糖値の上昇を抑える効果まで多様な効力が報告がされています。

 

また、メンタルに及ぼす影響の面でもコーヒーの良い香りにはリラクゼーションの効果があり、コーヒーの香りを嗅ぐと脳からα波がでることが判明しています。ラットを使用した実験においても、コーヒーの香りはストレスを抑える働きがあることが判りました。今後は、メンタルヘルスの分野でも期待されています。

 

ただし、過剰に摂取することは体に良くありません。特に、未成年者や妊娠中の方は注意が必要だとされています。1日の摂取の目安を出している国もあります。一般には、1日に接種する目安として400mg程度が良いとされ、カップで例えると3杯から5杯程度が適量とされています。また、妊娠中の方などは個人差などもあるため、気になる方は医師に相談したうえで接種するようにするとよいでしょう。